2019年4月1日、私はとある中小IT企業に就職した。なんで文学部卒なのにIT?とかその辺の話は別記事にちらりと書いたのでそちらを参照していただくとして、今回は早くも一週間が経過した新人研修への回顧と展望を記事にした。
結論から言うと、まあなんとかやっていけそうな気配ではある。
4月2日、私は都心某所で行われる外部新人研修会場に向かった。Twitterとまとめサイトの徘徊を怠らない模範的大学生だった私が”新人研修”に抱いていたイメージは「電波の届かない山奥で、毎朝6時から感謝と謝罪の言葉を怒鳴りながら穴を掘っては埋める」だったのでこんな都心でなにをやるのか普通に疑問に思った。
教室に入ると、グループごとに区切られている席に座らされる。机の上のテキストを開くと、挨拶の方法、名刺交換、電話応対などの社会人に必要なマナー的な内容が書き連なっていた。変なところで反骨精神旺盛な私はマナーだのの類を習うことが嫌いなので正直うんざりした。
さて開始早々、講師から「なにか問いかけたら必ず返事をすること、挙手を求めたら必ず挙手すること。」と指導された。前者はともかく後者は意味ないのでは…?とますます疑念を抱いたが怒られたくないのでまあ取りあえず従う。皆そんな感じなのかそこまで積極的でないにせよ形だけでも挙げておこう、という空気が教室に流れていると「数年前ならここで雷を墜としてたかもしれませんが昨今の事情を鑑みてそんなことはしません。」的なことを言われた。単純な私はこれを聞いて、ああその辺ちゃんとしてる講師なんだなぁと安心して警戒を解いたのだが、今度は受講生側にハラハラさせられた。「社会には変なのがごまんといる」なんてよく親から言われていたから、まあ変なのがいるんだろうとはわかっていたがその予想の遥か上を行く変なのがいた。
・指導中にバト鉛転がすやつ
聞くと「だって暇じゃないすか~」と返された。どういうことだ。
・講師に親指立てるやつ
「いやずっと誰にでもやってたんで」それでいいのか。さんざん学生気分を捨てろと言われてるだろう。
・グループ実習をひとりでやるやつ
「こういうの一人でやった方が早いんですよね」そういう問題じゃないし今までグループワークやったことはないのか?
全部を挙げることはしないが、もしかして自分は大分真っ当で優秀なのでは?と勘違いしかけるほど変な人間を見かけた。そしてこれまで関わってきた人がどれほどまともな人間ばかりだったのかと今までの幸運に感謝した(誇張表現)。実際こういうのも含めて社会勉強なのだろうがとはいえキツイものはキツイ。
とはいえ2か月の研修期間でたくさん他社の人と話した方が良いと先輩社員に言われているし、大体の人が一定の意識を持って取り組んでいるからここまで良い研修期間を過ごせている。学生時代より疲れはするが規則正しい生活が(強制的に)送れているし、日曜日にこうしてブログを書くくらいは生気もある。毎日満員電車に揺られ、ソシャゲのイベント完走すらできない生活は確かに辛いので、とりあえずは生きる気力を失わないようにのらりくらりと過ごしたい。
4/9追記
前言撤回。あまりにキツすぎて9時間寝た。