はじめに
遅めの夏休みで京都の海沿いのほうを旅してきました。
目次
旅程
9/19
9/20
9/21
感想、おわりに
旅程
9/19
乗車時間6時間という絶妙な時間で京都に着いたせいで逆に寝られなかった。
舞鶴 行きの特急まで時間があるので京都駅周辺を散策してみる。この時間はまだ観光客がいなくて快適。
誰もいない東本願寺 。中で朝の法話 ?みたいなのやってた。 西本願寺 もがらがらだしまだ涼しいしとても快適
特急まいづる で東舞鶴 まで。別に「鉄」じゃないけどこういう列車に乗ると楽しくなる
途中信号トラブルで40分ほど遅延したせいでかなり慌ただしくなったけど、東舞鶴駅 に到着。隣はもう福井県 なので、かなり遠くまで来たなと感じる。
最初に行ったのは北吸隧道 。海軍の物資輸送
のための鉄道がとおっていたらしい。近くにはレールの名残やら駅舎の名残やらが保存されていた。北吸隧道
舞鶴 (というか軍港があるところ全般そうだけど)の楽しみは軍港巡りの遊覧船。ド平日だったので、遊覧船も最前列右側の特等席を取れた。遊覧船は港内を反時計回りに回るので、右側席のほうが停泊中の船をよく見ることが出来る。この日は平日だったので艦上で作業をしている自衛官 がいて見ごたえがあった。時々手を振ってくれる。舞鶴 の目玉、護衛艦 あたご。もっとかっこいい画角で撮りたかったけど運が悪かった。
護衛艦 ふゆづき。単縦陣みたいになっててかっこいい!
赤レンガパーク でレンタサイクルを借りて30分ほど坂道を登って、舞鶴 引揚記念館に向かう。舞鶴 引揚記念館までは遠いのでレンタサイクルで行く場合は気を付けてください!としっかり注意書きがされていたけど、まあ確かにかなりきつかった。高いけど電動自転車(2000円)を借りないと死んでしまう。
第二次世界大戦 後に大陸から引き上げてきた人たちと舞鶴 の歴史が詳細に説明されていて、遠かったけど来るべき場所だと思った。特にシベリア抑留についてこれだけ細かく説明されている博物館はないのでは?
舞鶴 引揚記念館。自転車置き場がなかったので、館員さんに聞いて裏口の屋根がある場所に止めさせてもらった。
戦陣訓の現物、初めて見たかも。学生時代に来たかったなぁ。 でも戦陣訓の本旨は解説文にあるようなことではなく云々
舞鶴 を後にして宮津駅 、宮津駅 でレンタカーを借りて天橋立 に向かう。
天橋立 は夜にライトアップされているというので見に行ってみたが、どうにも空模様が怪しく、着いたあたりから遠雷が鳴り始めた。数枚写真を撮って早々に撤退してホテルまで運転していると、どんどん雨脚が強くなり台風かというくらい降り始めた。ホテルの駐車場からロビーまで走るだけで全身が濡れてしまって散々だった。夜の天橋立 。写真を撮っていると野良猫が数匹やってきてかわいかった。 こんな感じのライトアップ。晴れてたら星も見えて綺麗なんだろうなと思いながら外国人兄貴と一緒に写真撮ってた。
9/20
寝落ちしたところから目が覚めた。2日目は朝から伊根の舟屋に向かう。車のガレージのように船を家に直接乗り付けられるようになっているのが特徴的で、船のタクシーも運行されている。
タクシーに乗るのも面白そうなのだが2人~でないと乗れないとのことで、遊覧船に乗った。船着き場ではカモメの餌にかっぱえびせん が売られていて、結構な人数が餌やりをしていた。カモメもそれをわかっているからずっと船について回る習性が付いているらしい。
今までいろんなところに行ったけれど、伊根の町並みはここでしか見られないから新鮮でたのしかった。古い町並みではあるけど、観光客向けにおしゃれなカフェにリノベーションしたり道もきれいになっていたりと、天橋立 まで行ったら足を延ばす価値がある場所だと思った。間違いなく、行って良かった。
伊根の舟屋の遊覧船から。それにしても大陸系の人が多くてうるさかったな
一部の舟屋はカフェに改装されていて、海辺に出て休憩できる。 海を覗くとちっこいイカ ?が泳いでいた。
伊根にある向井酒造さん伊根満開 という古代米 を使ったピンク色の日本酒が人気らしいのだが売り切れだった。その伊根満開を使った酒粕 アイスがとても美味しかった。
伊根満開を使った酒粕 アイス。ちゃんと「ドライバーも食べて平気!」って書いてあったので喜んで食べた。 もちろんアイスはピンク色。しっかり酒粕 の味がして美味しかった。
伊根を出て、天橋立 傘松公園に向かう。天橋立 まで来たのに昼間の天橋立 を一度も見ていない。
この日もずっと曇っていた(雨予報が降らなかっただけ運がいいのだが)ので、満点の景色ではなかったのだけれど、良く見る写真と同じ景色を見ることが出来てとても満足した。
傘松公園側から見た天橋立 。文は見てないけど踏んで見ることはできた!
知恩寺 。三人寄れば文殊 の知恵の文殊 様が祀られているとのこと。
知恩寺 のおみくじ、扇子型でとてもかわいい。
宮津駅 まで戻ってレンタカーを返却して、電車で城崎温泉 に向かう。宮津駅 から豊岡駅 までの普通列車 は通学需要があるみたいで、高校生で満員だった。そんななかキャリーを引いて乗り込んだ大人1人はかなり浮いた存在だったかもしれない。
城崎温泉駅 から15分ほど歩いて、つるや旅館にチェックインした。小さめの旅館だが、とてもホスピタリティにあふれたいい宿だった。内装もきれいにリノベーションされていたし、無料の貸切風呂もあったし、チェックアウト後も外湯めぐり用のタオルと、地域で作った米をいただいた。
城崎温泉 は町全体で温泉街としてやっていこうという(共栄共存とかいってたかな)取り組みをしているらしく、ブラウザから各温泉施設の込み具合が参照出来たり、外湯めぐり道具を旅館で貸してもらえるなど今までの温泉街より客に親切な気がした。あと廃墟化した建物がなく、町全体がきれいで清潔感がある気がする。
取り急ぎ、明日が定休日の「御所の湯」と「柳の湯」に入りつつ散策に出かける。風呂に入って地ビール を飲みながら夜の温泉街(しかもほとんど人がいない)をふらふらした。
城崎温泉駅 。さすがに観光地の駅だけあってきれいにされている。
かなり絵になる写真が撮れる。楽しい。
このあたりの地ビール らしい。いろんな地ビール を飲めるお店が定休日だったので、カフェ的なところで飲んだ。
9/21
朝風呂に、宿の隣にある「鴻の湯」に行った。普段は朝風呂なんて絶対しないけど、しっかり7時に起きて(これはもう仕事のせいで勝手に目が覚めるけど)一番風呂を決めてやった。
昼から雨予報だったので、早めにチェックアウトしてロープウェイで城崎温泉 の展望台に行った。
ロープウェイが結構混むらしいと聞いていたが、始発便に乗ったせいか、自分のほかには外国人カップ ルが一組乗っているだけだった(案の上、帰りにすれ違った登り便は結構混雑していたようだった)。ロープウェイの添乗員のおじさんが流ちょうな英語で観光案内をしていた。
個人的に、温泉がどうこうより一番楽しかったのは城崎文芸館 だ。「城崎にて」の志賀直哉 はじめ、城崎にゆかりのある文人 についての資料館で、時間さえあればいくらでも長居できる場所だった。あと街中で一番きれいなトイレがあった。さすがにシーズンの時はそんなことないのだろうけど、2時間はいて自分以外誰も入ってこなかったから、みんなもっと行くべきだと思う。外国人が来ないから仕方ないのか。
無事外湯7か所を巡り、特急きのさきで京都駅まで引き返す。やはりこの電車もほとんど空気を運んでいる状況で、快適だった。観光列車の瑞鳳がちょうど来ていたようで、城崎の駅前で歓迎イベントをやっていた。
城崎温泉 の町並みが良く見える。
宿の朝ごはん、思ってたのの何倍かちゃんとしたものが出てきてびっくりした。 食堂もきれいにリノベされていて雰囲気よかった。
帰りのバスは京都駅を23時発なので、時間まで京都市 内を徘徊することにした。
深夜でも参拝可能な八坂神社に向かうつもりが、なぜか平安神宮 と勘違いして知恩院 沿いをぐるっと回っていく羽目になった。真夜中のあの辺り、本当に真っ暗で普通に怖かった。
八坂神社にはぽつぽつと観光客がいた。まだまだ時間があるので、歩いて産寧坂 のほうまで行った。途中、八坂の塔 が突然現れるのでとても驚いてテンションが上がった。
調子に乗って産寧坂 を登ったが、当然こんな時間(21時半とか)になにかやっているわけもなく、ただまっくらな坂道を登って足を痛めた。見覚えのあるお土産屋さんが見えたときは少しほっとしたが、ここまで来てしまうと夕飯を食べる時間もなくなっていて、痛めた足を引きずって駅まで行く羽目になってしんどかった。
さて、何とか22時半くらいに京都駅にたどり着いたが、もう夕飯を食べる時間もなく、最後の食事はコンビニのおにぎりになってしまった。当然帰りのバスも6時間くらいの乗車時間だったのでろくに寝れず、帰宅してからし っかり寝直すことになった。
夜の八坂神社。雨上がりなので地面が濡れているのもきれい。
ふらふらしていたら突然八坂の塔 が出てくる。 同じようにふらふらしながら写真撮ってるっぽい兄ちゃんと一緒になって写真撮ってた
深夜の祇園 のはずれあたり。怖いけどこれはこれで味がある。
感想、おわりに
京都自体はもう何度も来たことがあったが、海側に行ったことはなく、一度行きたいと思っていたのでとても満足度の高い旅になった。伊根はいつかのテレビで見てからずっと行きたかったし、天橋立 は小式部内侍の天橋立 の歌が好きだから踏んでみたかったし、鎮守府 も残すところ佐世保 だけとなった。城崎にてを読んでから行きたかったがどうしても時間がなかったので、近いうちに読んでみようと思う。
あと、京都に人と行くと、夜は大体ちょっといいご飯食べようとかなるところ、一人だとこうして徘徊できるのは一人旅の良さだよなと思った。
京都駅のUFJ のATMの場所覚えてたのは我ながらすごいなと思った。