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旅行記やら日記やら

個別塾講師のアルバイトをしよう!

2月1日から始まる一大イベントといえば何か。東京都の私立中学受験ラッシュである。今年も多くの受験生が朝早くから試験を受けており、その中には私の生徒もいるわけで合格の報告を待つばかりである。これが終われば(まだバイトは続けるが)一仕事終えるということで個別塾講師のアルバイトを勧める記事を書いてみる。

 

良いところ①客層がまとも

接客バイトをしている友人が「人間じゃないのしか来ねえ」と溢しているのを何度か聞いているが、塾講師ならそうしたトラブルと無縁である。このブログで受験に理解のない親に対する文句を垂れ流したことがあるが、彼らは“人間”でありきちんと話せば理解を得ることは大体可能である。なにより子供を塾に通わせることができる時点で一定の財力があり、また学習に対して理解がある(≒親自身に一定の学がある)のだから、いわゆる底辺を相手にする機会はない。それでも一度だけモンスターペアレントを引いて酷い目にあったが。

 

良いところ②バイトと社員がまとも

当然、生徒に指導できる学力があるアルバイトしかいないので必然的に真っ当な人間が集まる。塾講師の前のバイト先にはどうやって今まで生きてきたのか疑う人間がいたが幸い塾講師では会ったことがない。通っている大学も同じレベル〜それ以上なので(自分より上の大学の人がどうかは知らないが)少なくともこちらが話しにくいと思ったことはない。

社員に関しても同じことが言える。流石小学生を上手に扱うだけあってバイトへの指導もうまい社員が多い。恐ろしくミスの多い社員を一人知っているが彼も「そういうものだ」とバイトを引き込んでいたのである種の統率は取れていたと思う。とても働きやすい環境だと言えるだろう。

 

良いところ③生徒と仲良くなれる

これは担当の生徒と自分の相性や性格にも依るが、小・中学生と仲良くなって雑談をすると様々な発見がある。国語の授業で難しい言葉を覚えるとすぐに使いたがったり、他の先生から聞いた雑学を(本人なりの誤解と解釈を含んで)披露したがったり。そんな会話は彼らとしかできないものだろう。10も年下の生徒から遊びの話を聞くと自分の世代からは考えられないハイテクな悪さをしている一方で、未だに消しピンをしていたりする。「授業中にスマホで先生盗撮して友達に送りつけてる〜」など言われると最初は信じられなかったが、自分も授業中にメモ用紙を丸めて回していたことを思い出すと結局やってることは同じである。

 

良いところ④その他

ここまで綺麗事を書き連ねたが、単純に仕事量に対して給料が良い。90分の指導時間一杯まで指導するわけではない(生徒の集中が保たない)ので正直楽だ。

 

さて良いところを4つ挙げたが当然悪い面もあるわけで。

 

悪いところ①体力が削られる

生徒の悪気のない口撃やナチュラルな煽りは時々イラッとくるものもある。いくら指導しても中々成果が上がらなかったり、一切勉強する気のない生徒もいる。ただ生徒相手に怒るわけにもいかないから私は最終的に「わかったからペン持って問題解いて」と言って終わらせている。しかしまたすぐに集中が切れて…と堂々巡りになる。非常に気力が削がれる。生徒が可愛いからいいのだけれど。

 

悪いところ②(冬季)講習期間が本当に忙しい

6年生の冬季講習ともなると流石に生徒も尻に火が付く(ことが多い)。難関校の過去問解説を7コマ(90分×7コマ=10時間半)延々とし続けないといけない日があったりするとその日は非常に疲れる。情けない話だが、私文には御三家レベル(その他四谷大塚偏差値60以上)の算数が解けなかったりする。言い訳させてもらうと中学入試は100点が取れないようにできてるから、いわゆる“捨て問”だと言ってしまえばそれまでではある。ただ解説する上ではそうも言っていられないから予習をしないといけない。残業なり早出なりしてどうにか補うのが常である。

また、受験期間も忙しい。朝7時前から学校正門前に並んで生徒の応援に駆り出される。寒いし眠い。なにせこの記事もその帰り道に眠気覚まし代わりで書いている。

 

以上、悪いところである。こういう勧誘文は多分悪い点を挙げてから良い点を挙げるべきだと思うが添削するのも面倒なのでこのままにする。万が一、バイトを何にするか悩んでいる人の目に触れることがあれば参考にしてほしい。

まあ何が言いたいかというと。

 

 

頑張れ受験生!