9号車乗り場

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旅行記やら日記やら

ヨーロッパ周遊+αの旅⑤ ドイツ編2~エジプト編1

卒業旅行9日目
今日は有名なノイシュヴァンシュタイン城に向かう。8:30起床。朝飯は抜きで早々に車に乗り込む。集合時間の90分前にチケットカウンターに行かなくてはならず、この時間なら余裕を持ってつけるはずだったのだがガソリン給油をしないといけないことを完全に忘れており時間ギリギリに到着する羽目になった。しかも私たちはその90分を昼食やお土産物巡りに充ててしまった。てっきりチケットカウンターに集合だと思い込んでいたが山の上の城の前集合であり、30分前になって受付の人に「そこの道から山登って!急いで!」的なことを言われて突如早足山登りが始まり、着いたのは集合の5分前だった。
入り口は近代的で、改札口とモニターがあり、そこに自分のチケットの番号が表示されたら入場する。集合場所には多くの観光客が押しかけていて、横には日本人ツアーも来ていた。ノイシュヴァンシュタイン城の中は写真撮影NGだった。英語ガイドさんの説明をどうにかこうにか聞きながら場内の景色を楽しむ。当時の芸術の粋を尽くした彫刻、絵、調度品が並び、窓からは麓の町が雪景色とともに一望できる美しさだった。一部工事中だったのが残念だが有名なだけあってここまでで一番観光地然としていた。日本人観光客も多くあちこちから日本語が聞こえてきた。いわゆる観光地にあまり行かない我々の旅にしては珍しい。自分たち以外の日本語を聞いたのはストーンヘンジ以来ではないだろうか。

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私は行った先でそこのシールを買いキャリーケースにつけるのを楽しみにしている。イギリスとスコットランドではついぞ見かけることもなく、日本に帰ってからユニオンジャックシールでも買うかと思っていたのだが、ノイシュヴァンシュタイン城売店でついにシールを発見。ヨーロッパにはシールの文化がないのかと意気消沈していたので思わず声を上げてしまった。日本に帰ってきたらこのシールがどこにも見当たらないので幻だったのかもしれない。
帰りは車でミュンヘン空港近くのhotel hallgergerhofへ。外見が紫でライトアップされていてラブホっぽい。中は一軒家のようになっていて食器や調理器具も一式揃っていたが、リビングの電気が食事中突然消えるなど悪い点もいくつかあった。夕食は近くのEDEKAというスーパーで買ったサンドウィッチとハム、ビール。ハムが日本のスーパーのそれ以上に美味しくて明日からエジプトに行きたくなくなった。

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この日は日本のコンセント口をドイツに変換するプラグをどこかになくして来てしまうアクシデントに見舞われとても疲れた(これをなくしたのは私ではない)。前の宿に取りに行くという事も考えたが往復5時間かかること、それより明日出発前に家電量販店で新しく買ったほうがいいだろうということで落ち着いたが、地球の歩き方に次いで変換プラグという旅に必須の品をピンポイントで忘れるとは…。
なおこの日、毎朝準備がギリギリの友人にもっと早く起きて準備してくれ的なことを言ったら「じゃあもっと早く起こしてくれ」と言われた。は???

 

卒業旅行10日目
いよいよ2桁の大台。
7:20起床。今日はミュンヘン空港からエジプトのカイロに飛びそこからさらに南のルクソールに飛ぶ。人生初かつ最後のアフリカになるだろうということでとても楽しみだ。
レンタカーを返却しミュンヘン空港へ。エジプト航空が見つからずインフォメーションでルフトハンザと同じところでやってるからそっちに行ってくれと言われ、その上機械でチェックインしようとしたら一人分しか出てこなくてカウンターに行く羽目になった。チェックインを手早く済ませて昨晩無くした充電器を買おうとしていたからかなり焦ったが、無事充電器も買うことができた。また、ブランチで空港にあったairbrau brauhausという店に入りビールとソーセージ、プレッツェルを食べた。どこかでプレッツェルを食べたいと思っていたので思わぬところで食べれて満足。ミュンヘン空港のターミナル2の3階にsushi boxがあり、見た目普通の寿司が提供されていたので日本食がどうしても食べたければここで食べよう。寿司の魅力を断ち切り出国前最後のコーヒーを飲む。店員の姉ちゃんが英語ドイツ語タイ語を話せるマークを付けてて驚いた。こちらが英語もまともに話さないとわかるや簡単な単語を選んでくれるほどである。

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ドイツ人は英語で話しかけてもドイツ語で返ってくるほどドイツ語に誇りを持っていると聞いていたが実際はそれほどでもない、というか人によると思う。少なくとも店やホテル、空港などでは非常に平易な英語で対応してくれたしイギリスよりよほど聞き取りやすかった。
1430発のエジプト航空に乗る。評判の悪い航空会社だったので不安だが、まあ隅に埃が溜まってる以外不満はない。機内で流れる案内映像で「ゲームも携帯も通信を切ってくれ」という説明はどこでもされると思うが、その時の映像がPSPと初期iPhoneガラケーで、相当長いこと更新されていないことを伺わされた。その後はずっとアラビア語?の映画が流れていたが一切見ていないのでわからない。
機内食ビーフかチキンかフィッシュから選ぶ。私はビーフを選んだ。開けた瞬間うわ米かよと思ったが食べてみるとピラフのようで意外に美味しい。肉も柔らかく味付けされており食べやすかったしデザートのケーキもチョコソースとベリーがとてもマッチして、イギリス以来のスイーツに感激した。マカロニサラダからマカロニを抜いたようなものはまあうん。結局持ち帰ってはいなかったけれど、横に座っていた友人が「パンは(エジプトで何も食べれなかった時用の)非常食だろ」と言っていた。逆隣のエジプト人のおばさんが飛行機内で堂々化粧を始めた時はびっくりしたが、まあ日本の電車内みたいなもんかで済ませられたあたり、その辺の若い女性に感謝したい。

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17:38着陸。着陸時の揺れがあまりにも大きくてとても怖かった。
さてカイロ空港。人生初のアフリカにテンションを上げるのはさておきまずこの国はアライバルビザを取らなくてはならないのだが、これが本当に大変だった。まずどこで取ればいいのか一切わからない。空港の銀行で25$で買うのだが、まず矢印通りに進むと銀行が1箇所しか空いていない上、手際が余りにも悪く大行列。挙句「システムが落ちたから向かいの銀行に行ってくれ」と。いやまずその存在を教えろ。向かいに行ったら今度はタバコを吸いながら対応する係員。手際がめちゃくちゃ良かったから全て許せるけれど。

エジプトの入国ビザがとてもかっこよかった。手間だし金もかかるけれど、スタンプより旅に行った思い出になる。

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その後も手荷物検査やら入国審査やらで色々あったのだが慌てていたし色々ありすぎて忘れてしまった。入国審査の兄ちゃんにコンニチハと言われたのだけ覚えている。ルクソールへの乗り継ぎは20:45の国内線。4列のとても小さい飛行機だった。中国人の家族連れがいたり、明らかに観光客の白人が多く驚いた。余談だが、ラスベガスにあるホテル“Luxor”は「ラクソー」と発音しないと通じない(地球の歩き方参照)のに地名のそれは「ルクソール」で通じた。
21時頃離陸。空から見るカイロの夜景は思わず口を開けてしまうほど明るく綺麗だった。その分、カイロの光と砂漠の暗闇の境目が見事な線になっていた事も印象的だ。機内では到着の30分前にプレッツェルとクッキーが配られた。クッキーは非常食にした。それよりも未開封プレッツェルから破片がパラパラ落ちてくるのはどういうことなのか。22時ちょうどに着陸。

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ルクソール空港を出た途端タクシー運転手に一斉にたかられる。2台で150×2だの1台で200だのとぼったくり価格でギャアギャア騒がれて鬱陶しかったがあまりゴネてもめんどくさいので1台で200ELに乗ることに。普通のセダン型に運転手含めて6人詰め込まれる。意味がわからない。そのまま空港を出ようとしたら出口近くで迷彩服の軍か警察に中を調べられる。明らかに無理な乗車なのに止められない。意味がわからない。乗る前に「現金がないからカード使えるか?」「無理だから道中ATMで金を降ろしてくれ」と言われてATMに行くも金を下ろせない。意味がわからない。ホテルの入り口に空港的な手荷物検査がある。意味がわからない。怖い。安全性を考えてsteignberger nile palace hotel Luxor という高級ホテルにしたのに4人分の部屋の用意しかされてない。wifiも何もかもオプション料金を取られる。酷すぎる。帰りたい。誰だアフリカ楽しみとか言ってたやつは。1ELも手にすることができないまま午前2時に就寝。明日は6時起き。