9号車乗り場

9号車乗り場

旅行記やら日記やら

ヨーロッパ周遊+αの旅④ スコットランド編2~ドイツ編1

卒業旅行7日目
8:30起床。今日はヒースローを経由してドイツのミュンヘンへ。インヴァネス駅前でタクシーを捕まえて乗り込むと運転手に英語に何かを話しかけられた。一切わからない。運転手はシートベルトをしていなかった。
歩き方にはインヴァネス空港〜インヴァネス市街が10〜12£と書かれているが、行きは25£、帰りは30£取られた。料金メーターの横に行きは2、帰りは3とか数字が書かれていたので、もしかしたら10〜12の基本料金に掛けられているのかもしれない。
インヴァネス空港に想定より早く着き、チェックイン機でバウチャーを出そうとしたところ紙切れか何かでカウンターに行けと指示された。「チケット発行中に機械が壊れたって英語でなんていうんだ」と話し合った上でカウンターで無事チェックイン完了。ここで地球の歩き方をどこかに置いてくるという重大なアクシデントが発覚、イギリスの歩き方は肌身離さず持ち歩いていたが他国のものをどこかの宿において来たようだ。(ここを書いているのを見た友人に「アクシデントってかお前のミスだろ」と言われた。その通りです。)さらに飛行機が12:25の出発時刻になっても到着しない。それだけならまだよかった。どうにか乗り込み飛行機に乗っても一向に飛び立たず、CAにバウチャーを見せたところ「その乗り換えはもう無理だから次の飛行機に乗ってくれ」と言われた。いや次の飛行機だと宿のチェックインに間に合わないのだが。結局80分遅れの13:45にフライト。15:30にヒースローに着いたが、そもそも乗る予定だった飛行機は15:30だったので当然間に合わず。

インヴァネス空港にはタラップがない(多分)ので飛行機まで徒歩で向かう途中に写真を撮った。見ての通り何もない。前の記事に乗せた平屋と管制塔があるだけだった。

f:id:aiz4ryhe:20190323202812j:plain

あまりに暇だったのでロンドンの日本食チェーン店wagamamaに入り17時頃早めの夕食にした。私が注文したyaki udonは日本で食べるそれとほぼ同じ食事で美味しかったし日本食欲を緩和してくれた。しかしwagamama ramenを頼んでいた友人は「葬式の時に出るあったかいそうめん、お吸い物みたいな汁」と評するほどの味だったようだ。

f:id:aiz4ryhe:20190323202857j:plain

f:id:aiz4ryhe:20190323202939j:plain


結局、遅れに遅れ19:00発くらいの飛行機にバラバラに搭乗した。前の席の友人と話していたら隣にいたおばさんが「席変わってあげようか、私もその隣友人なの」的なことを言ってくれて席を代わってくれた。英語で何か言われたらとりあえずyesといってしまう日本人なので、その時もyesとしか言えずさすがにおかしいだろうと何か言おうとしても語彙が出てこなかった。こういうことがあるたびに英語を勉強しようと思うのだがどうにも日本に帰ってくるとやる気にならないから留学って大事だと思う。

20:30ミュンヘン空港着。英語圏外への旅行が初めてなのでとても緊張する。併設のスーパーで夕食(イギリスからどのくらい改善されるかに掛けてサンドウィッチを買った)とビールを買い、レンタカーで宿のpension wessへ。
このpension wessが最悪だった。レイトチェックインをしたため係員はおらず、それはいいが自分たちの部屋の鍵がフロントの奥にしまわれていてまずフロントに入り込まなくては部屋に入ることすらできなかった。しかも5人で予約したにも関わらずなぜが部屋の設備が3人分しか用意されていなかったので毛布もタオルも足りなかった。散々文句を言いつつ1時頃就寝。

 

卒業旅行8日目
7:30起床。朝から猛吹雪だが車に乗る頃には小雪になっていた。イギリスと同様この国も天候の変化が激しいのかもしれない。今日はダッハウ収容所とリヒテンシュタイン城(リヒテンシュタイン公国ではなくドイツにある)を観光したのちシュトゥットガルトという街に宿泊する。今日は私の海外運転デビューの日ということもあり緊張する。
出発した時は小雪だったが少し走るとまた雪が降り始め、しばらくすると晴れになった。いったいどんな気候変動かと不安になるがこれがヨーロッパの普通なのだろうか。
まずダッハウ収容所に向かう。ここはナチスドイツが最初に作った収容所であり想像以上の規模だったし日本史を大学で研究した心が高鳴った。ユダヤ人人体実験などのかなり暗い面が日本の負の遺産の展示に比べてとても直接的な表現されていた。当時のシャワー室(ガス室ではない)やトイレなどの遺構がそのまま展示室になっており当時の行為の爪痕と共に伝わってきた。

f:id:aiz4ryhe:20190323203442j:plain

 

f:id:aiz4ryhe:20190323203531j:plain

途中のSAで水を買いつつ運転手交代。余談だがこの国はSAでビールが売られている上水よりも安い。ここから私の人生左ハンドル右通行運転が始まったのだが、同乗者には誠に申し訳ないことをした。右合流、ラウンドアバウトなど日本ではなかなかやることのない交通ルールが多く警察に見られていたらつかまるであろうことを3度ほどやってしまった。それでも少し走ると慣れてきて、西ドイツの雪山の景色を楽しみながら走ることもできた。リヒテンシュタイン城に着いて駐車代2€を支払う。この辺りから大雪が降りだし、道も白くなり始めていたので非常に寒かった。正門のところで受付のおばさんに8€の入場代を払うと入場するための鍵を持ってきて途中のガイドツアーに組み込んでくれたがドイツ語なので一切わからず、気にしてくれたのかガイドさんが流暢な英語で最低限の説明をしてくれた。初めから英語で全部話してほしい。一応日本語のガイドペーパーがあったのでツアーとしては申し分なかったが内部の撮影がNGだったのが残念だ。現領主が中世の甲冑を集めたコーナーに日本の甲冑も置かれていた。トクナガの鎧らしいけど検索するまで知らなかった。

がけっぷちに建つリヒテンシュタイン城を見てどう建てたのか、「元々普通の山だったところに建てて切り崩した説」とか喋っていた。

f:id:aiz4ryhe:20190323203803j:plain



今日の宿、シュトゥットガルトのa&o hostelに向かう。ホステルは相部屋形式があるかもしれないと聞いていたがそんなことはなかった。久しぶりに2段ベッドに寝れてテンションが上がる。
夕食は路線バスで2駅行ったところにあるcarls brauhausというドイツ料理店へ。対応してくれた兄ちゃんがものすごく親切でわかりやすい英語を話してくれた上ノリが良かった。「飲んでないじゃないか!せっかく来たなら飲まないと!」的なことを言われてついビールを飲みすぎてしまい外国で相当酔ってしまった。ソーセージやチーズを頼んだのだが、量がわかっていないので頼みすぎてしまい、その兄ちゃんに途中でオーダーを止められて「よしじゃあそれをみんなで分けろ皿5枚持って来てやるから」みたいなことを言われた。イギリスの飯に慣れていたので本当に感動する美味しさだった。ソーセージはちゃんと肉汁が出てくるし、野菜はみずみずしく味がある。ドレッシングも変な味がしない。チーズも日本で食べるものより美味しい。しかもイギリスより物価が安く、ビール1.5lに肉やらチーズやらたらふく食べて3400円程度とこの旅行で一番いい食事が出来た。
食後、酔った勢いで近くの風俗街的なところを歩いてみた。あまりに怖くてすぐに帰ったけれど、海外の風俗レポとか書いてる人の底知れない勇気に感服する。